守破離の思想

砕ける波の激しさ、人生も激しく、そしてしなやかに!

日本には、「守破離」という言葉があります。
「しゅはり」と読み、その昔、東山文化(足利八代将軍・義政時代)が栄え、一休和尚のいた頃に芽生えてきた思想だそうです。
日本の禅と深い関わりがあるとのこと。

今では日本の芸事や武道など、「道」のつく世界で広く伝わるようになりました。

とかく芸事や武道は「修行」の濃さが問われます。
そういう中から出てきた思想が「守破離」。

読んで字のごとくで解釈すると、

守って、
破って、
離れる。

になりますが、話はそう単純ではないようです。


守破離の思想 - 藤原稜三
守破離の思想
藤原稜三

藤原稜三著『守破離の思想』にはこう書いてあります。

学び学びて「」を越え、
一途に己自身を錬磨し「」に至り、
願わくば真理を気得体得す「」へ近付かん。

 

まさしく、
師匠の教えを守り、技も精神もそのまま受け継ぎ、まず型に着き、
さらに鍛錬していく中で自身の個性に気付き、型を破って、
そこから離れる(巣立つ)ことで、自分の新しい型を生み出す。

という事なのでしょう!

私はこの考え方に出会ったときに、これこそが「サナギ・スピリット」だぁ!
と確信したのです。

子どもの成長を見ていてもそうですが、自分自身を含め、
人というのは、
小さい頃は親の言うことを守り、なんとかその期待に沿うように頑張ろうとしますが、反抗期や思春期を通過しながら大人になるときに、自分にしかない個性を生かすために殻を破って、巣立っていく。
という課程を経ています。

Karate

「師匠越え」「おやじ越え」なんて言葉を聞いたことがあります。本来、師匠や親というものは、自分の弟子や子どもが自分より立派になってくれることを願うんですよね。
逆に、一生の間、師匠や親の言うことだけやらせて、それから成長しなくなったら、その人の個性は完全に埋没してしまいます。
こうなってしまうと、師匠失格、親失格ということになってしまいます。

この考え方は、武道のみならずどの世界でもいえることです。

日本には知らず知らずのうちに守破離の風土があるので、見渡せば至る所で「守破離ってる」人たちがたくさんいます。

たとえばラーメン屋。
あるラーメン有名店でとことん修行し、師匠のいうとおりの味を体得する。
そのうち自分の味を作り出し、独自の路線でさらに完成度を上げていく。
その繰り返しの中から高度な食文化が気付かれていく。

こう考えると、守破離の思想は、武道、芸事、食文化などなど、あらゆる文化のレベルを上げていくのには必須ですね。

子どもの教育に関しても、守破離の観点から見ていくことで、もっとおおらかに子どもと接していくことができると思います。
ある一定の時期までは、しつけをきちっとしながら、人生の基本を教え、適当な時期が来ればその子の個性を十二分に生かせる環境を整えてあげるのが、理想的な親の役目なんでしょうね。

年齢関係なく、私たちが成長していく過程で、「こうじゃなきゃダメ!」というフレームから抜け出ることで、イモムシからサナギ、そしてチョウやカブトムシへと進化していくことができるということなんでしょうね。
ふむふむ。


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