メンタル・ブロック:心の壁を打ち破る

そうめんのおいしい季節!メンタルブロックなんて解除して、流しそうめんのように、人生をすがすがしく清らかに過ごしていこう!

いよいよお盆期間に突入です。
夏真っ盛り!ますますそうめんがおいしい季節。朝の音が、トリからセミにバトンタッチされる頃、このブログを書いてます。

さて、
人って、何か新しい事に挑戦したり、未知の世界に踏み入ろうとするとき、自分で自分の心に壁を作ってしまうことがあります。

「こんな大きな商談、俺にはできっこないよ」

「あんなイケメン、私のことなんか振り向いてくれるはずがない」


すべてのことは、やってみなけりゃわからない!

行動に移す前から、ダメと決めつけてしまっていることってありますよね。

このような思い込みによる「心の壁」をメンタル・ブロックといいます。

また、知らず知らずのうちに、次のような言葉を口ずさんでしまっていること、ありませんか。

「数字は苦手なんだよね」

「だめだと思うけど、とりあえずやってみるか」

本来もっと能力があるのに、自分で自分にリミッター装置を付けてしまってたり、できないということが前提でスタートしてしまってるってこと、あるんですよね。

以前にも紹介しましたが、『図解 世界一わかりやすいマーフィー「お金」と「幸せ」の法則』から引用してみます。

図解 世界一わかりやすいマーフィー「お金」と「幸せ」の法則

インドでは象を捕獲したとき、その象を調教するため、初めに頑丈な竹につなぎます。象はなんとか竹を引き倒そうと苦戦しますが、それが無駄だとわかるとあきらめて、抵抗することをやめてしまいます。その後は、地面に小さな杭を打つだけで、象をつないでおくことができるのです。象の内面に「どんなことをしても逃げられない」という「心の壁」ができるためで、こうした心理は「エレファント症候群」と呼ばれています。私たち人間も同じです。「心の壁」、メンタル・ブロックがあると、目標を設定し、達成しようと努力しても思うようにいきません。“どうせダメだ”“うまくいくはずがない”と「心の壁」が邪魔をするからなのです。

中略

「心の壁(メンタル・ブロック)」は、どうしてつくられるのでしょう。

人間は2、3歳から10歳前後にかけて自己形成が行われ、アイデンティティ・フィルター(自己像)がつくられます。

この時期に、両親やまわりの人たちから、“できが悪い、頭がよくない”などと否定的な言葉をかけられたり、ネガティブな体験が続いたりすると、アイデンティティ・フィルターの中に、もう一つのものが形成されます。

それが「心の壁」、メンタル・ブロックといわれるものなのです。

さて、アイデンティティ・フィルターが「心の壁」でいっぱいになっていたらどうなるでしょう。何か目標を設定し心に誓っても、「心の壁」に妨害されて、潜在意識へストレートに届きません。どんなに無限の力が潜在意識にあるとはいえ、明確な信号が送られてこなければ働きようがないのです。

「心の壁」を放置したままでは、潜在意識を旨く操作できません。これではブレーキをかけた状態で、アクセルを踏むのと同じです。

 

赤ちゃんの時は、可能性は無限大!

以前経験した失敗や周囲からの否定などが、「失敗するに決まってる」「できない」という思いを潜在意識にすり込んでしまっているのです。

これは生まれつきのものではなく、明らかに成長過程で身についたもの。
生まれたての赤ちゃんは何の恐怖ももってないですよね。

ハサミは痛い、犬や猫は噛む、イスから落ちる

このような痛みや恐怖は経験しながら、身についていくものです。

同じように、このメンタル・ブロックは、成長過程で身についたもの。
一朝一夕にできあがったものではないので、それを打ち崩すのも簡単にはいきません。
しかし、可能です。

以前も紹介したガンジーの言葉を引用します。

思考のすごい力

信念が変われば、思考も変わる
思考が変われば、言葉も変わる
言葉が変われば、行動も変わる
行動が変われば、習慣も変わる
習慣が変われば、人格も変わる
人格が変われば、運命も変わる

 

自分自身にブレーキをかけてしまうこの装置(メンタル・ブロック)を解除するためには、ブレーキがかからないように習慣を変えていく方法以外ありません。

習慣を変えるためには、自分の信念や思考、言葉、そして行動パターンなどをよく知る必要があります。
そのためのプロセスが、「s・a・n・a・g・i」でいうところの、最初の「s」つまり【自覚】(self-awareness)です。

自覚し、現状の自分を受け入れ、まったく新しい習慣を築き、実行していくことによって、それまでの人生とは違う、まったく新しい自分に生まれ変わっていくのです。

具体的には、たとえば、「言葉」。

私たちはコミュニケーションのもっとも重要な手段としての「言葉」を持っています。
しかし、「言葉」はコミュニケーションだけではなく、自分自身へも大きな影響を与えます。

闘うセールスマン

たとえば、
今日は営業で20件の目標に対して、12件成約したとします。

それを
「今日は20件目標にしましたが、12件しかとれませんでした」
というのと、

「今日は20件目標にして、12件の成約をとることができました」
というのとでは、印象がガラッと変わります。

つまり、否定語で終わるのか、肯定語で終わるのかで、自分自身の気持ちの後味が変わってきます。
最後の言葉は否定的であったり、ネガティブな言葉で終ってしまうと、目線は水平より下方を向いてしまい、行く手を狭めてしまいます。
逆に、語尾が肯定後で終わることによって、思考や感情がポジティブになり、次のステップへとつながっていきます。

とても些細なことですが、この小さなポジティブ習慣の積み重ねにより、行動が変わり、集まる人、物、情報までもがポジティブな方向へ変わっていくようになるのです。

これは子どもと接するときも同じことが言えます。

親として、子どもを叱るときも、いつも最終的な語尾を肯定後で締めくくるようにすると、希望的な感情を抱きながら、次のステップに行くことができます。

同書から、関連箇所をもう少し

子育ては寝際が肝心」でも書きましたが、
幼年時代に良いイメージをたくさん植え付けてやることはとっても重要です。

「おまえなんかできっこない」「おまえはダメなやつだ」「勝てるわけないだろう」「人生なんてロクなもんじゃない」「どうせ無理に決まってる」

誰だってこんな心ない言葉をかけられて育ったら、やる気をなくしてしまうでしょう。とくに幼年時代は、両親や友人、先生たちからの悪い暗示に対して無防備です。拒む方法も知らないので、無意識に受け入れてしまうのです。これを放っておくと、否定的な言葉の条件付けによって、「失敗する行動の型」が埋め込まれた人間になってしまいます。また、毎日のテレビや新聞の記事にも、恐怖、破壊、憎悪など、気持ちを沈ませる悪い暗示があふれています。

しかし、これらはすべて拒絶することができます。あなたの潜在意識にプラスの自己暗示を与えることによって、消し去ることができるのです。他人の破壊的な暗示は、あなたが自分の考えでそれに同意しない限り、あなたに対して何の力も及ぼすことはできません。選択するのは、あなたです。あなたは平和と調和と喜びを選べばいいのです。

 

もうすでに大人となった私たちですが、たとえ引用文のように、幼年時代に否定的な言葉の条件付けをされてきたとしても、今からでも変えていくことができます。

私たちが何かを考えるとき、行動に移すとき、必ずいくつかの選択肢の中からその結果を見いだしています。

それを選択するのは親でも先生でも恋人でもなく、私自身です。
否定的な心の壁を打ち破り、常に心に平和と調和と喜びをもたらしてくれるような、選択をしていくと言うことが大切です。

あー、よく寝たー!!

朝の時間は一日の出発の時間、とっても重要な時間です。
この時にマイナスイメージを抱くのと、プラスイメージでスタートするのとでは大きく違ってきます。

「今日もしごとかー」
というのか、
「今日も元気に目が覚めた!」
というのとでは、脳の思考回路の働き方が全然違ってきます。

また、ほとんど眠れなかったとしても、
「あ〜あ、まったく眠れなかった」というより、「あー、よく寝たー」と声に出していってみるほうがいいのです。

脳は、「そうか、よく寝たんだ」という思考になり、眠れなかったという前提はそこで消え去ってしまいます。

あとは、普通に次の行動に移すだけです。

常に潜在意識にプラスの自己暗示を与えることが、メンタル・ブロックを取り去るもっとも単純で明解な方法です。

まずは、どんな出来事があっても、それを声に出して表現するときに、次につながるポジティブな表現で終わるようにすること。「言葉」って大事ですね。
是非やってみて下さい。

私も実践中ですが、効果絶大です!


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4 thoughts on “メンタル・ブロック:心の壁を打ち破る

  1.  メンタル面のブロックを打ち破ってマイペースで落ち着けるのもプラス思考に言葉を変えて感じるセンスにかかっていると思っています。

    1. 智太郎さん、コメントありがとうございます。
      おっしゃる通りです。
      やはり個人差ってありますよね。
      ところで、ブログ「脳挫傷による見えない障害と闘いながら・・・」を拝見しました。
      お気に入りに入れましたので、今後、楽しみに読ませていただきます。

  2. こころの壁って一気に破ろうとか、「破らなきゃ、破らなきゃ」って思っていると、挫折したり疲れてしまったり・・・あまり深刻に考えずに、毎日の生活習慣の小さな一つをちょっと変えて継続し新しい習慣にしてしまうことで、気がついたらこころの壁も少し薄く(低く?)なって生きやすくなってた・・・みたいなものかもしれませんね。

    1. ケイさん、おっしゃる通り、メンタルブロックを気にしすぎて、それが自己嫌悪を引き起こし、余計憂鬱になる可能性もありますよね。
      習慣を少しずつ変えて行くことで、気がついたら。。っていうのが自然体で、イイですね。
      いつもありがとうございます。

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