誠実という言葉と私の軸

桔梗(キキョウ)花言葉:変わらぬ愛/誠実

少し季節はずれですが、私は桔梗(キキョウ)という花が大好きです。
花言葉は「変わらぬ愛/誠実」

・・・

誠実

この言葉は、私の信条の中でも最も優先順位の高い二文字です。

漢字って、その由来からしてそうなのですが、すごく象徴的なものが多いと思います。

「誠」の字をよく見ると、「言」+「成」

なので、「誠実」=「言」+「成」+「実」

一つひとつの意味を見ていくと、

誠実=言葉を成して実らせる

【言】
「ことば」

【成】
「なる。つくろうとしたものがしあがる」(自動的)
「なす。しあげる。りっぱに成し遂げる」(能動的)

【実】
「みのる。みちる。」

だから、簡単にいうと「言葉を成して実らせる」ということになります。

誠実であれ
とよくいわれます。

人間関係、信頼関係を無視してはそう簡単に生きていけないこの社会。

人に対して誠実であることは大変重要です。

7つの習慣』に「誠実」に関して次のような文があります。

7つの習慣 - 成功には原則があった!

個人的な誠実さが信頼を築き、様々な預け入れの基礎になる。

誠実さの欠如は、信頼残高を増やすための努力をすべて台無しにしてしまう。人を理解しようとし、小さな親切を繰り返し、約束を守り、期待を明確にし、それに応えようとしても、心に二面性を秘めていれば信頼残高を築くことはできない。

誠実さは正直という概念を含んでいるが、それを超えるものである。「正直」とは真実を語ることである。つまり、言葉を現実に合わせることである。それに対して「誠実さ」とは、現実を言葉に合わせることである。つまり、約束を守り、期待に応えることなのだ。そして、誠実さを持つには統一された人格が必要なのである。

誠実さを示す重要な方法の一つは、その場にいない人に対して忠実になることである。そうすることで、その場にいる人々との間に信頼が育成される。その場にいない人を弁護することは、その場にいる人との信頼を保つことになる。

あなたと私が二人だけで話をしているとき、私が上司の悪口を言っているとしよう。次に、私たちの間に何かもんだが起きたとき、二人の関係はどういうものになるだろうか。私があなたの悪口を誰かに言っている姿を、あなたは容易に想像できるだろう。私がどういう人間なのか、あなたはすでに知っているからだ。相手と面と向かっているときは調子よく話を合わせ、背を向けたら悪口を言う。それを実際に行っているところを、すでにあなたに見られてしまっているのだ。これが二面性の本質である。このような行動をしながら信頼残高を築くことなど、果たしてできるだろうか。

逆に、あなたが上司を批判し始めたとき、その内容を理解したうえで、私が、「では二人でその上司のところに行って状況を改善する方法について効果的な提案をしよう」と言ったら、どうだろうか。たとえ陰で他人があなたの悪口を言っているとしても、その場に居合わせた私がどういう態度をとっているか創造できるだろう。

あるいは、こういうことはないだろうか。私が、あなたとの間に良い関係を築こうと思い、誰かに打ち明けられた秘密をあなたに漏らしたとしたらどうだろうか。「本当は秘密なんだけど、君だから……」と言ったら、あなたはどう感じるだろうか。秘密を打ち明けてくれた人の信頼を裏切ることで、私はあなたとの信頼残高を増やせるだろうか。むしろ、自分の秘密までも、誰かに漏らされるのではないかとあなたは心配になるだろう。

 

「現代語抄訳」論語―欲望に振り回されない生き方

日々の人間関係の中で、私自身の軸(価値観や信条)が定まってないと、ぶれてしまいがちになります。
周辺の複数の人の気を引いたり、気に入られようとすることによって、結局は全ての人からの信頼を失ってしまいかねないというわけです。

孔子の有名な言葉があります。

子曰く、巧言令色(こうげんれいしょく)、鮮(すく)なし仁(じん)

「相手を喜ばそうと、言葉を巧みに使っておべんちゃらを言ったり、外見の体裁やファッションだけにこだわるような人は、悪意はないにしても、本当の仁(やさしさ)とはほど遠いものである」
という意味です。

コヴィー氏は『7つの習慣』にこう続けています。

教師として、また親として、私が繰り返し実感したことは、「九十九人の心をつかむ鍵を握っているのは、ひとりの人に対する接し方だ」ということである。ひとりの生徒、ひとりの子供に対する行いと愛が、ほかの九十九人に対する愛のあり方を伝えるのだ。そのひとりの人に対してどう接するかによって、九十九人に対する思いやりのあり方が伝わる。それは、全ての人は結局のところ個人だからであり、ほかの個人に対する接し方を見ているからである。

誠実さとは、相手を騙したり、下心を持ったり、人の品位に合わない一切の話を避けることでもある。嘘とは、相手を騙す意志を持つ一切のコミュニケーションを指す言葉である。誠実さを持てば、言葉や行動に騙す意志など生まれるはずがない。

 

さて、「誠実」ということばですが、
人に対して誠実であることはとっても重要だということはわかります。

でも、それ以前にもっと大切なことがあります。

先ほども、「私自身の軸(価値観や信条)」の話をしましたが、
私自身に対して誠実であるか!ということです。

私が発した言葉、
これを成し遂げるために、
私は何を実行しているだろうか?

私自身、いつも自問自答している言葉です。

以前の投稿「オリンピックとニーチェの日」にも紹介しましたが、ニーチェの言葉に以下のような一節があります。

四つの徳を持て

自分自身と友人に対しては、いつも誠実であれ。
敵に対しては勇気を持て。
敗者に対しては、寛容さを持て。
その他あらゆる場合については、常に礼儀を保て。

超訳 ニーチェの言葉

『超訳ニーチェの言葉』より

例えば、

たくさんの本を読む!
人の話を最後まで聞く!
毎朝計画を立てる時間をとる!
お酒はほどほどにする!
たばこをやめる!
ダラダラとTVを観ない!
健康のために毎朝運動をする!
妻(夫)を理解し、大切にする!
子供たちとたくさん会話をする!

と言った自分の言葉に対して誠実であっただろうか?

人との約束は守っても、自分との約束を守れなければ、
自分自身が信頼できなくなり、自己嫌悪に陥りかねません。

自分自身が約束したことへの小さな裏切りの積み重ねは、
ますますいい加減な自分を作ってしまい、
ひいては人への誠実さも欠いていくようになります。

今朝決めたことを今実行しているか?

昨日言ったことに対して、今日やっていることは一致しているか?
今朝決めたことを今実行しているか?

「誠実であること」
を実行していくためには、まずは小さくてもいいから自分で約束をし、それを実行すること。
そしてそれを少しずつ積み重ねていくこと!
その積み重ねが勝利感と自信と成って、私の心の中に盤石な土台として敷き詰められていくようになります。

これこそが「誠実」の原点であり、二面性のない人格の背骨と成っていきます。
そうしながら、私自身のぶれない「軸」を確立し、人に対してもより誠実でいられるようになっていきます。

自転車のタイヤの中心軸がぶれていると、目的地に向かうのに、乗り心地も悪いうえに大変ロスが多く、最悪事故に遭うかもしれません。

船においても、目印のない洋上での軸は、コンパス(羅針盤)です。
このコンパスがずれていれば、いつまでたっても目的地へはたどり着けません。

家庭だってそう。
家庭の軸である父母が仲が悪いと、その家族の絆と未来は不安定になります。

自分のぶれない軸が定まり、自分自身と人に対して、誠実であること。

これはそう簡単ではないですが、できない話ではないし、人間として生まれた以上、通過していくべき「道」なのでしょう。


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3 thoughts on “誠実という言葉と私の軸

  1. 最近「泉」と「無」という言葉に惹かれています。
    それは、私の敬愛する先生の言葉が頭からはなれないからです。
    そのなかで泉が行く道とあります。
    泉とは水の涌く泉、湧き水。
    湧き水が出てくるのは普通の水が出るのとは違います。
    滝の水や他の水は下に落ちますが湧き水は涌きあがるのです。滝の下に泉があれば
    そこからだけ水が涌きあがります。反対なのです。このように湧き水に
    なるためには涌き出さなければなりません。泉の水も水に変わりはないけれども
    流れる方向が普通の水とは違います。泉の水は上に向かって涌くのです。
    湧き水が湧き水として姿を現すまでそう簡単ではありません。

    東洋思想に無とは空であり真如あるがままであること真理のことであり道という。
    泉無(イズム)とは
    天に向かって泉は涌きあがり心は無になって勇往邁進する。
    漢字は不思議な魅力をもっていますね。

    1. 泉のみが下から上へと沸き上がる。
      考えてみたら、ホントそうですね。
      流れ落ちる滝も、屋根を伝う雨も、みな上から下へ、、ですもんね。

      「天に向かって泉は涌きあがり心は無になって勇往邁進する」

      すごく綺麗な言葉ですね。

      漢字には、歴史と心情が息づいてますね。

      コメント、感謝します。

  2. 誠実という漢字の話、泉の話どちらもネタとして記憶させて
    いただこうと思いました。ちなみに、私は柏市の泉という町に
    住んでいます。縁起のいい地名だったんですね、ハハ。

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